平成27年度ビジネス研究会 講演会「次世代ヘルスケア産業の創出」開催のご報告

ビジネス研究会は、平成27年11月24日(火)に経済産業省 ヘルスケア産業課 保科佑樹係長を講師に招き、講演会「次世代ヘルスケア産業の創出」を開催いたしました。(参加者数:20名)

経済産業省は平成25年12月に「日本再興戦略」に基づき、「次世代ヘルスケア産業協議会」を設置し、今年5月に医療分野、介護分野、地方創生の3つの側面からなる「アクションプラン2015」を策定いたしました。
これは、企業・健保等による健康投資の促進【需要面】と、受け皿となる公的保険外のヘルスケアサービスの創出【供給面】の両面からの視点でとりまとめられたものです。
H27年度ビジネス研究会講演の様子
まず、需要面の対策として、「健康経営・健康投資」について、具体的な説明がありました。
「健康経営」とは、従業員の健康保持・増進を経営的視点から考え、戦略的に実践することで、多くの企業が健康経営に高い関心を寄せ、導入の検討を進めています。
企業の取り組み促進に向けて、同省と東京証券取引所は2015年3月に、従業員の健康増進に積極的に取り組む上場企業22社を「健康経営銘柄」として選定し、講演では6社の先進事例が紹介されました。
銘柄発表後は社会への反響も大きく、そのひとつとして、同省の協力の下、日本商工会議所の三村明夫会頭を発起人とした「日本健康会議」が発足されたことも併せて紹介されました。

また、中小企業の健康経営の促進にも力を入れているとし、具体策として、「健康経営ハンドブック」の策定や、同省と連携して東京商工会議所等で指導・助言を行う「健康経営アドバイザー制度」の創設など、中小企業向けの具体的な取り組みの解説がありました。

続いて、供給面の対策について説明がありました。
地域において、人口減少と医療費増大が進む中、運動、栄養、保健サービス等の公的保険外を通じて、地域の経済活性化とあるべき医療費・介護費の実現を図ることが重要であると述べ、公的保険外サービスの例として優良事業の紹介がありました。

さらに、参考として、創意工夫を凝らしている先進事例の成果・課題やその要因等を分かりやすくまとめた「保険外サービス活用ガイドブック」の作成や健康と観光を掛け合わせたヘルスケアサービスの事例についても紹介されました。
また現在、地域特有の資源を活用した様々な「ヘルスツーリズム」が創出されつつあり、どういうプログラムを組んだ旅行であれば安全かつ有効で、創造性価値があるかを検討した委員会も創設され、消費者が安心してヘルスツーリズムを利用できる環境の整備を図っていると述べました。

最後に、地域での展開についての話がありました。
ヘルスケア産業の創出は、地域が主体となって、持続的に取り組んでいくことが重要として、国として、地域発のヘルスケアビジネス創出を支援する仕組みづくりを構築した「地域ヘルスケアビジネス・イノベーション・ハイウェイ構想」を発表し、2020年までに100の地域発の新事業を創出していくとの考えを示しました。

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